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第66回日本腎臓学会学術総会に参加しました
2023.07.18
学会
本学会のメイン会員である腎臓専門医の腎臓内科医は、軽度の尿検査異常から、腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症、腎硬化症、急性・慢性腎不全、膠原病などに伴う腎障害、腎性貧血など様々な疾患を扱います。しかし、腎臓の機能が完全に失われた腎不全状態になると、人工透析や腎移植を行わないと生命の維持ができないので、必要に応じて泌尿器科医や透析医、移植医などの専門医と連携して治療を行うことになります。
腎臓は調子が悪くなった時に症状があまりでない沈黙の臓器と言われています。腎臓の機能は血液から不要なモノを濾過して尿をつくるのが主な働きですが、その他にも体内のイオンバランスを一定に保つ、血圧を調整する、赤血球をつくる働きを助ける、肝臓で作られたビタミンDを活性化ビタミンDに変換しカルシウムの吸収を促進するなど、機能が沢山あり生存や健康な状態の維持に極めて重要な臓器であると言えます。
このような多機能の腎臓の疾患領域では診断治療領域が細分化されており、それぞれ大変深い議論がされています。しかし、腎臓内科の専門医は日本に6000人しかいません。研究をしているのはさらに少ない一部の専門医研究者ですので、それ以外の方でも腎臓が関わる疾患やその治療に関する最新情報を理解して最新の予防や治療について、もっと関心をもってよいのではないかと感じています。とは言え網羅することは大変厳しく、本記事は筆者の興味があり理解が追い付く領域で、一部だけ切り取ったとても偏った内容になることをご承知ください。
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