知の探究|論文・イベント・コラム
TOPICS
脳ドックで見えるリスクと、見えない限界
2026.07.17
コラム
みなさん、脳ドックを受けたことはありますか?
認知症のリスクについて気になったことはありあすか?
脳ドックとは、MRIやMRAなどの画像検査を用いて、自覚症状のない脳疾患やそのリスクを早期発見を目的に行われる健康診断の一種です。
- MRI(磁気共鳴画像法): 脳の断面を撮影し、組織の形態変化を確認する。脳梗塞、出血の痕跡、脳腫瘍、脳の萎縮、白質病変の検出に適しています。
- MRA(磁気共鳴血管造影): 脳の血管を立体的に画像化する。血管の狭窄(細くなっている状態)や脳動脈瘤(血管のこぶ)の確認に特化しています。
脳ドックは認知機能の低下に関係する物理的な変化を捉えることはできますが、画像のみで認知症を確定させることはできません。MRIから得られる補助情報としては、下記があります。
- 海馬萎縮: 記憶を司る海馬およびその周辺の体積減少。アルツハイマー病の評価指標の一つとなります。
- 全脳萎縮: 脳全体の体積の減少。
- 白質病変の量: 注意力、処理速度、歩行、認知機能に影響を及ぼす可能性があります。
画像のみで認知症を確定できない理由としては、
- 確定診断の不可: MCI(軽度認知障害)や発症前のアルツハイマー病をMRI単独で診断する精度は不十分である。
- 加齢との重なり: 画像上の変化が加齢によるものか、疾患によるものかの区別が困難な場合がある。
- 原因物質の未測定: アルツハイマー病に関連するアミロイドβやタウたんぱくの蓄積量は、通常の脳ドックでは直接測定できない。
- タイミングの乖離: 早期段階では画像に異常が現れないことがあり、画像の変化と日常生活の支障(認知機能低下)のタイミングは必ずしも一致しない。
などが挙げられています。
脳ドックは、脳卒中や血管性病変の早期把握において有用なツールです。
認知症領域においては、確定診断を下すものではないですが、リスク把握や専門受診の必要性を判断する「補助情報」としては重要な役割を果たします。検査の限界を正しく理解した上で、AI解析等の新技術を活用しつつ、結果を生活習慣の改善に繋げることが、脳健康維持に繋がりそうですね。
脳ドックで見えるリスクと限界についての情報をまとめました。
下記からDLしてご覧ください😊
noteでも記事を公開中✏️
お問い合わせCONTACT
サービスの詳細や、料金プラン・活用方法などはお気軽にお問い合わせください。お問い合わせは、LINEまたはお問い合わせフォームからご利用いただけます。
LINEでお問い合わせ