尿酸とはプリン体という物質が体内で分解されてできる老廃物です。
プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質で,常に体内で作られています。
また古い細胞が壊され、新しい細胞が作られる「代謝」を行う過程でも生産されます。
それ以外にも食事によって外からも取り込んでいます。
その割合は体内で生産されるプリン体が8割、食事から摂取するプリン体が2割となっています。
それでは「尿酸というものは血液中の老廃物で、多量の尿酸は人の体にとって必要なものではない」から血液中の尿酸値は低ければ低いほどよいのでしょうか?
しかし尿酸値も低ければ良いというわけではありません。尿酸には強力な抗酸化作用があり、人の体の中でおこる酸化的ストレスを抑制する働きをしているます。酸化的ストレスが蓄積すると、人は老化し、血管の障害がおこり、脳などの神経細胞が障害されるなどの影響が出てしまいますが、抗酸化物質はこれらを抑制する作用を持っています。
よって尿酸値を適切な濃度に保つことが重要なのです。