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④尿酸の作用のメリット・デメリット

④尿酸の作用のメリット・デメリット

2023年3月19日

私たちの体は、酸素をエネルギー獲得に利用する半面で、常に活性酸素種 による酸化ストレスの脅威に晒されています。この活性酸素種を放置すると、細胞が傷害され、神経疾患、動脈硬化、炎症、発癌、老化など様々な悪影響が引き起こされます。

尿酸は強力な抗酸化作用を持っており、体内で増え過ぎた活性酸素を消去する重要な役割を果たしています。

とはいえ高濃度で存在してしまうと血液中や体液中で溶けきれず、結晶となってしまいます。健康な人であれば尿酸は体内で一定に保たれるよう、腎臓や小腸が排泄量のバランスをとっていますが、尿酸値が高い状態が続くと関節に尿酸が結晶になって溜まっていきます。

その結晶の一部が何かのタイミングで関節液中にはがれ落ちると、免疫機能を持つ白血球がそれを異物と見なして排除するための攻撃を始めます。その時に出る炎症を起こす物質が、強烈な痛みの原因なのです。尿酸は低温になる程溶けにくく、結晶になりやすい性質があります(図1)。人間の体は手や足先、耳など末端の体温が低いため結晶の析出が起こりやすく、痛風が発症しやすい箇所となっています(図2)。

温度と尿酸結晶YK