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③高尿酸血症と痛風

③高尿酸血症と痛風

2023年3月22日

尿酸が高い状態が続くと、体内で尿酸塩の結晶がつくられ、血液中に増え過ぎた結晶が手や足の関節、また腎臓などの組織にたまっていきます。 その尿酸塩の結晶が激しい運動、ストレス、尿酸値の急激な変動などが誘因となって関節液の中にはがれ落ちると、足の親指のつけ根などに激痛が走る痛風発作が発生します。痛風発作で強い痛みを感じるのは、関節液の中にはがれ落ちた尿酸塩の結晶を、免疫細胞が異物と認識して攻撃し、白血球から生理活性物質が放出されて強い炎症が起こるからです。

痛風発作が治まって痛みが引いても、関節に尿酸塩結晶がある限り再発する恐れがあります。慢性化すると、足の親指のつけ根や足の甲、かかと、ひざ、手の指や甲などに痛風結節と呼ばれるこぶができることがあります。

痛風になると、尿酸値を下げる尿酸降下薬は使わず痛風発作治療薬で患部の痛みや腫れを取り除きます※。発作が治まったら痛風の原因である高尿酸血症に対する治療を始めます。生活習慣を改善しつつ尿酸降下薬を少量から使い始め、徐々に尿酸値を下げていきます。この時、尿酸が尿路で結晶化して石になるのを防ぐ尿アルカリ化薬を併用することもあります。尿酸が結晶化しないよう尿酸値が6.0㎎/dl以下に下げて維持できるよう、生活習慣の改善を行いましょう。

※既に尿酸降下薬を飲んでいて痛風発作が起こった場合、ガイドラインでは薬はやめずに飲み続けるとされています。

痛風発作